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ベフニックギターの製作あれこれ
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Sさんの1
乙です。

また月曜がやって参りました。

10月は目と鼻の先!頑張りましょう。


はい。つー事で。

週末はつつがなく取材終わらせました。

10月発売の九州ウォーカーか福岡ウォーカーかどっちかに載りますw

この取材後にどどっと疲れてスランプ突入。

ヤル気スイッチが見つからぬまま土日を過ごしましたとさ。。



という訳であんまり進んでないので(笑)

今日から佐橋さんのギターも平行して書いていきます。

なんでSさんかと言いますとw

佐橋さんにはまだ1本も使ってもらってませんし、これから作るやつも気に入ってもらえるかわからないっつー事で

単なる売名的な扱いになるのは避けたいので佐橋さんプレゼン用に作ってるという意味でSさんモデルとしたいと思います。

もちろん気にしてもらえなかった時もちゃんと報告しますのでw

12月の竹内まりあさんのツアー中に持ってく事になってますが、竹内さんのツアーメンバーに山下拓郎さんもはいってるの?

拓郎さんに会えるかなw

ヤダ楽しみ♪



それには頑張らないとねー。

まず、材料ですがアジアンマンゴー。

なかなか珍しい材。

Sさんは良いギターたくさん持ってあるだろうしって事で。





トップはジャーマン



どちらもの中、低音重視。

これにブレイシングを高音伸びる系で行きたいと思います。

ブレイシングと材料、どうしても材料の素質の方が勝つので完成は中低音の方になるでしょう。


焼き曲げして



型に入れてます。





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石成さんの10
こんにちは。

雨の後、湿気が多くなってます。

昨日から除湿機フル稼働中…


さてさて、サッサといきますねー(笑)


続きです。

ダブテイルジョイントを接着した後チャンネルロッドを埋め込みます。

同時進行で指板も作ってます。









チャンネルロッドについては以前書いた気がするのでここでは書きません。

指板の話を。

ウチは指板も自家製です。

外注だと高いですしね。

こういう所を節約しないとなかなか安く提供する事ができないのが実状ですわー。

大量に発注して安くあげるなんて事はメーカーさんじゃないと無理ぽ。

1枚づつ手作りしてますが自分自身でやってるので安心っていう面もあります。

外注信用ならん部分もあるのでw



以前勤めていた頃に浜松にあったギターパーツ屋のヤマウチさんって所に見学しに行った事があります。

ネックやら指板の下請け工場で国内の名だたるメーカーさんの物はほとんど作っていたと思います。

そこが廃業するっていう話で、指板を作る機械を買い取るかどうかという話で行ったんですよ。

買いませんでしたが(笑)

まぁ凄かったです。

一度にフレット溝を全部切る機械。

シャフトにフレット間隔で鋸の刃がズラーっと並んでます。

マジで大怪我しそうな代物w

ローズやエボニー等、普通にめっちゃ堅い木を20数枚の刃で一度に切る恐ろしさ!!!

ぶっ飛ばされます!!!



↑上の写真は拾いもんです。

これの刃物がもうちょっと大径の物だった気がする。


この殺人シャフトがスケール毎に有って、その数って言ったら数十じゃきかなかったな。

100以上はあったかと。

ギターのスケールなんて数個やん!と思うでしょ?

その通りなんですけどね(笑)

工場長さんに尋ねたら、同じスケールでもメーカーさんによって微調整してあるとの事!

例えばヤ○ハ632mmとか、アスト○アス632mmとか。

メーカーさん側からピッチが合わないとか言われた場合、そのメーカーのそのスケールだけを調整してオリジナル微調整スケールとして納めているんですねー。

使ってる弦とか、弦高とか、ピッチが合わない原因は多々あるのを指板屋さんが個々に対応してるとか凄すぎます。

俺の師匠のオッサンからも聞いてましたけど、開放と押弦した時のズレは指板で調整するって話。

聞かなければ微調整してあるなんてまったく知らなかった。

つか、思いつきもしなかった(笑)

こういうちゃんとした下請け会社がいたから安いギターのクオリティが高い訳ですよ。頭が下がります。。




残念ながらヤマウチさんは廃業されたんであの技術、ノウハウが残ってるのかどうかわかりませんけどね、多少と言えど話を聞いた俺は覚えておいてそれを良い製品作りに活かしたいとは思っております。


そんな小細工をして出来上がった指板を接着します。

もちろんロッドを入れた後のネックはストレートに調整終わってます。



一晩寝かせて完成。




明日は取材なので作業場の掃除しないと。。(´;ω;`)



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石成さんの9

休みはやっ!

って感じで終わりましたね。。

ウチは全然休みじゃありませんけどwww


はい。早速いきます。

昨日のヤツを朝イチで仕上げしました。





完璧。

音も良好。すぐにしまいます。

何故かって?

出しておくとついつい弾いてしまうので(笑)

仕事仕事!


石成さんのギターをやります。

ボディとネックが出来たところまででしたので

ジョイントです。ダブテイルジョイント。

スティールギターで2ヶ所木組みする部分があるうちの1ヶ所。

もう1ヶ所はXブレイシングです。

ダブテイルなので合わせるのはなかなか難しい所。

前も書いたかな?、一度に3点を決めないといけません。

先ずはストレートです。ボディのセンターにネックのセンターをぴったりんこ合わせる。

次にネックの起こし角。ボディを作る時に作っておいた指板ハイポジ部の角度にこれまたぴったりんこ合わせる。

最後にネックのねじれ角。ボディの水平とネック表面の平面をぴったりんこ合わせる。

上記3点をタブテイルをぎゅーっと押し込んだ時に合っているように削ります。





合ったところでヒール部の削り。

ペーパーがけまでして接着をします。




このダブテイルジョイントですが、どーもダブテイルジョイントだからネックは外して調整出来る(する)もんだ。と思ってらっしゃる方も多いと思います。

作る側から言うと

はっきり言って外す事は想定してません(笑)

逆です。

外れませんように!と思って作ってます。←


組んで有るものですから無理すれば外れます。

しかし、ジョイント以外の指板も接着してありますしねw

リセットのリペアも受けておりますがジョイント部よりも↑の指板外すのの方がよっぽど難しいのです。

熱かけると指板は変形してアールがおかしくなるし、指板下のトップ板も無事では済みません。

ジョイントを外す為に蒸気をジャブジャブ使うので内部のブロック材も水浸しでダメージ受けます。

下手すると塗装もおかしくなる事も。



そもそも、リセットしなければいけない状態のギターはやはり全体のバランスがおかしかったりします。

中古を買うときなど『リセットすればバッチリ!』的な売り文句は信じない事です。

買うならリセット後のヤツにしましょうw

まぁ、巧くリセットしてあったらリセットしたなんて言わないとは思いますが(笑)

ボルトオンのテイラーさんでさえ実際ネック外したってのを見たことないです。

キッチリ作ってあればネックなんて外すような事態にはならないかと。

なんでこんな話書いたかというと、時々あるんですよ。

ネットオークションで買ったけどリセットしないと使い物にならないって問い合わせがw

オークションでは実物を見せたらとてもとても売れないような物も流れてますからホントに気を付けてください。

掘り出し物があるかと思いきや、世の中にはちゃーんとビィンテージのバイヤーさんがいらっしゃいますからw

良い物は目ん玉飛び出るくらいお高いですわーw

羨ましいw

あ、そのうちウチにリペアで入ってきたオークション経由の残念なギターの話でも書きましょうかw




脱線のまま今日は閉店ガラガラ!(笑)






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仕上げの作業
おつかれさまです。

連休の狭間、如何お過ごしてせうか?

週末は久々にチビと過ごしました。

ぷち家族サービスw

ホントにぷちですけどw



さて、石成さんのは進んでませんw

なぜなら今週仕上げないといけないヤツが1本あるのです。

早速いきませう!


最後の塗装をして10日程硬化させた物を耐水ペーパーかけします。





ウチはオーダーでない限りオールラッカーです。

あ、オールラッカーについてちょっと書こうかな←脱線w

オールラッカーと聞くと全てラッカーだと思いますよね。

当たり前です(笑)

しかーし、オールラッカーなのに下地はウレタン塗装ってのも存在します。

?ですよね(笑)

全体(ギター全面)をラッカートップで塗っているからオールラッカーと考える場合もあるんです。

言葉って難しい(笑)

ウチは下地から全てラッカーなのでオールラッカー。

カタログスペックでインディアンローズと書いてあるのはインディアンローズのベニヤで、ソリッドインディアンローズってのがローズ単板みたいなもんかな。

勘違いなさらぬように。


元に戻る!

そのラッカー塗装、ウレタンとの違いはやはり痩せ方。

スプレーガンで吹き付ける為に塗料の半分以上がシンナーです。

ウレタンは3分の1程度。

ウレタンは主剤、硬化剤が反応で残るのに対してラッカーはラッカー自体も痩せていきます。

なので10日程硬化させた物はすでにかなり薄くなってきてます。

薄くなる事を考慮して回数を吹き付けております!!



これを耐水ペーパーで鏡面仕上げに。









そしてバフ研磨。

ラッカーは熱でズルっと剥げるので特に気を使います。






バフはですね、結構熟練を要します。

マジでアストリアスギターのTさんから鍛われましたw

何に熟練が必要かというと、綺麗になった瞬間止めなければいけない所です。

バフは研磨なので塗膜を削ってます。

削りすぎると剥げる。

綺麗になればいいかと言うとそうでもない。

塗装は第一に表面保護、そして美観。

薄々の塗膜では表面保護になりませんからちゃんと塗膜を残してあげる事が大切です。

まあ、極薄塗膜だ何だと言うのも聞きますが、演奏に耐えられん塗膜じゃダメなんですよ。

クラシックギターの様にじっとして弾くならまだしも、ピックを使って興奮状態のライブ中にギターの傷を気にして魂の演奏が出来るか!って話ですわ。

極薄塗膜で良い音だってギターを作る努力するよりも、しっかり塗装してあって良い音のギターを作る努力を俺はします。

これはプロを始め、リアルにライブをしてるミュージシャンに使ってもらってるからわかった事。

熱く演奏してくれるアーティストのギターはボロボロになってます。

より長く、安心して使ってもらう為にはその様に作らないといけないですよね。


なので↑に書いたウレタンも全然否定ではありません。

演奏によってはウレタンの方が合う方も当然いらっしゃるだろうし。

↑は勘違いさせるのはどうかって話です。

音と保護の両立、どちらも大切だと思ってます。

また脱線した(笑)





バフが終わってブリッジ接着。





写真撮り忘れましたが←あほ


一気に終盤…

すいません。。








チューニングして、一晩置いてからネック調整。弦高調整、ピックガード貼って完成です。

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石成さんの8
おつかれさまです。

いやー

肌寒いくらいです。

すぐ風邪ひくんで気を付けないとな…


さてさてさて、石成さんのギターの続き。

ボディが出来たのでネックの方を。

まぁネック製作はいつもと変わらずなのでインレイです。

何度もやり取りして決まったヘッドのインレイです。



デザインを印刷した物。


ベフニックロゴをどうしようかと考えた結果、ロゴはゴールドの転写マークにする事にしました。

ヘッド上部のインレイがかなり細いので派手なロゴに負けそうw

どちらかと言うと、デザインインレイを目立たせたいので。



印刷した物を切って貝に貼ります。

光り方を考えて取り方を調整。

歩留まりは無視(笑)

髪とヒゲになる部分に色がつくようにしました。

これだけ細いと紙を貼る時点で歪んでしまうのを気をつけながら。

それを切ります!






いや、マジで折らない様に切るのは大変w

まず老眼が…(笑)


これを埋め込みます。




完全に硬化してから削ります。






この後バインディングを入れて研磨




ボディの方も研磨して次はネックのセットです。




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