忍者ブログ
ベフニックギターの製作あれこれ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

石成さんの10
こんにちは。

雨の後、湿気が多くなってます。

昨日から除湿機フル稼働中…


さてさて、サッサといきますねー(笑)


続きです。

ダブテイルジョイントを接着した後チャンネルロッドを埋め込みます。

同時進行で指板も作ってます。









チャンネルロッドについては以前書いた気がするのでここでは書きません。

指板の話を。

ウチは指板も自家製です。

外注だと高いですしね。

こういう所を節約しないとなかなか安く提供する事ができないのが実状ですわー。

大量に発注して安くあげるなんて事はメーカーさんじゃないと無理ぽ。

1枚づつ手作りしてますが自分自身でやってるので安心っていう面もあります。

外注信用ならん部分もあるのでw



以前勤めていた頃に浜松にあったギターパーツ屋のヤマウチさんって所に見学しに行った事があります。

ネックやら指板の下請け工場で国内の名だたるメーカーさんの物はほとんど作っていたと思います。

そこが廃業するっていう話で、指板を作る機械を買い取るかどうかという話で行ったんですよ。

買いませんでしたが(笑)

まぁ凄かったです。

一度にフレット溝を全部切る機械。

シャフトにフレット間隔で鋸の刃がズラーっと並んでます。

マジで大怪我しそうな代物w

ローズやエボニー等、普通にめっちゃ堅い木を20数枚の刃で一度に切る恐ろしさ!!!

ぶっ飛ばされます!!!



↑上の写真は拾いもんです。

これの刃物がもうちょっと大径の物だった気がする。


この殺人シャフトがスケール毎に有って、その数って言ったら数十じゃきかなかったな。

100以上はあったかと。

ギターのスケールなんて数個やん!と思うでしょ?

その通りなんですけどね(笑)

工場長さんに尋ねたら、同じスケールでもメーカーさんによって微調整してあるとの事!

例えばヤ○ハ632mmとか、アスト○アス632mmとか。

メーカーさん側からピッチが合わないとか言われた場合、そのメーカーのそのスケールだけを調整してオリジナル微調整スケールとして納めているんですねー。

使ってる弦とか、弦高とか、ピッチが合わない原因は多々あるのを指板屋さんが個々に対応してるとか凄すぎます。

俺の師匠のオッサンからも聞いてましたけど、開放と押弦した時のズレは指板で調整するって話。

聞かなければ微調整してあるなんてまったく知らなかった。

つか、思いつきもしなかった(笑)

こういうちゃんとした下請け会社がいたから安いギターのクオリティが高い訳ですよ。頭が下がります。。




残念ながらヤマウチさんは廃業されたんであの技術、ノウハウが残ってるのかどうかわかりませんけどね、多少と言えど話を聞いた俺は覚えておいてそれを良い製品作りに活かしたいとは思っております。


そんな小細工をして出来上がった指板を接着します。

もちろんロッドを入れた後のネックはストレートに調整終わってます。



一晩寝かせて完成。




明日は取材なので作業場の掃除しないと。。(´;ω;`)



拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック