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九州は雨ですー(´;ω;`)ブワッ
湿度との戦いは辛いッス。
さて、
このブログ、告知もまだしてないにもかかわらず見てくださってる方がいらっしゃるようでありがとうございますm(_ _)m
今週末辺りにベフニックHPの方へリンク載せようかと思っとります。
今後ともよろよろしくお願い致します。。
では作業の続きを。
昨日は脱線して放置してしまいました(笑)
トップ、バックの製作です。
量産の製作のメーカーさんの場合、モデルのラインナップというと材料の種類&装飾ってのが通常。
ウチらの様なお客さんの音の好みまで再現しようとすると材の選択だけではどうにもならん場合も多々あります。
そういった時に重要になるのがブレイシング。和名で力木(ちからぎ)ですな。
トップとバック材だけが振動してる訳無いので音に関してはひっじょーに重要!
Xブレイシングだとかファンブレイシングだとか、配列ももちろん大事ですけどブレイシングをどんな材料で作るのか、どんな形状にするのか、これも音を決める大事な部分です。
ウチの場合、ボディ形状が4種類あるんですけどもおおまかなブレイシングの種類が2種類、それプラストップ、バックの素材のクセに合わせた加工法が数種類。
全く同じくボディ形状でも出音の違うギターを作れます。
今回のSilver fireの場合は高音域が抜けるって感じをメインに作ってます。
ブレイシングは30年代ギブソン的な物です。
材料はシトカスプルース。
中音域を出そうと思えばジャーマンスプルースだったりマーチン的なスキャロップブレイシングにしたりします。
低音域はブレイシングそのものよりもその他の加工で出るようになりますが。ヒ・ミ・ツw
ブレイシングの加工法に関しては、年々やるにつれて退化してますね…
元々は工場出身なので大量生産的なやり方も出来ますけど、突き詰めて行けば行くほどにハンドクラフトが良い場面、逆に時間ばかり掛けてやっても意味の無い場面、良いとこ悪いとこが見えてきてます。
その結果が極小量生産しか出来ないこのザマです(笑)(笑)
このブレイシング加工について言えば1本1本の木目を見ながら削り出していく事で軽くて強度のある木取りをする事が出来ます。
機械でシャーーンと切り出しては絶対にわからない部分。
はっきり言って手間は掛かります。
が、貴重な材料を使ってると考えれば。ね。
もったいないですよね。




明日は接着工程をやりますねー!
湿度との戦いは辛いッス。
さて、
このブログ、告知もまだしてないにもかかわらず見てくださってる方がいらっしゃるようでありがとうございますm(_ _)m
今週末辺りにベフニックHPの方へリンク載せようかと思っとります。
今後ともよろよろしくお願い致します。。
では作業の続きを。
昨日は脱線して放置してしまいました(笑)
トップ、バックの製作です。
量産の製作のメーカーさんの場合、モデルのラインナップというと材料の種類&装飾ってのが通常。
ウチらの様なお客さんの音の好みまで再現しようとすると材の選択だけではどうにもならん場合も多々あります。
そういった時に重要になるのがブレイシング。和名で力木(ちからぎ)ですな。
トップとバック材だけが振動してる訳無いので音に関してはひっじょーに重要!
Xブレイシングだとかファンブレイシングだとか、配列ももちろん大事ですけどブレイシングをどんな材料で作るのか、どんな形状にするのか、これも音を決める大事な部分です。
ウチの場合、ボディ形状が4種類あるんですけどもおおまかなブレイシングの種類が2種類、それプラストップ、バックの素材のクセに合わせた加工法が数種類。
全く同じくボディ形状でも出音の違うギターを作れます。
今回のSilver fireの場合は高音域が抜けるって感じをメインに作ってます。
ブレイシングは30年代ギブソン的な物です。
材料はシトカスプルース。
中音域を出そうと思えばジャーマンスプルースだったりマーチン的なスキャロップブレイシングにしたりします。
低音域はブレイシングそのものよりもその他の加工で出るようになりますが。ヒ・ミ・ツw
ブレイシングの加工法に関しては、年々やるにつれて退化してますね…
元々は工場出身なので大量生産的なやり方も出来ますけど、突き詰めて行けば行くほどにハンドクラフトが良い場面、逆に時間ばかり掛けてやっても意味の無い場面、良いとこ悪いとこが見えてきてます。
その結果が極小量生産しか出来ないこのザマです(笑)(笑)
このブレイシング加工について言えば1本1本の木目を見ながら削り出していく事で軽くて強度のある木取りをする事が出来ます。
機械でシャーーンと切り出しては絶対にわからない部分。
はっきり言って手間は掛かります。
が、貴重な材料を使ってると考えれば。ね。
もったいないですよね。
明日は接着工程をやりますねー!
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どーも。
w杯完敗っすな。
4年後目指して頑張ってください。
4年なんかあっという間だ!
さてさて、作業の続きとまいりましょー。
サイドが出来上がったところでトップ、バック板を作っていきます。

ジャーマンスプルースのトップにホールパーフリング入れたところ。
Silver fireは基本的にウチの売れ筋?モデルGangstarを元に作ってます。
一見すると貝を入れてるようですけど実はパールロイド(セルロイド)なんですねー。

これは材料費をケチった訳ではなく(笑)パールロイドでないとダメなんです。
例えば、ギブソンのレスポールスタンダードが有ったとしましょう。
フレットの打ち替えする事になりました、ついでにポジションマークのパールロイドを無垢の貝で置き換えるという改造をしたらどうなるか?
高級感が出て素敵になるんじゃね?
と、思われるでしょう。
逆です。
パールロイドのドぎついギラギラ感が無くなると全くギブソンっぽく無くなります。
むしろ、頑張って貝をふんだんに使ったバッタもん感満載。
小さいドットポジションマークしかり、あのパールロイドというイヤらしい輝きは貝では出せません。
ハンドメイドのギターがなんとなく派手さが足りないというか、ジジ臭くなるのは貝=高級という思い込みがあるんだと思います。
ウチのGangstarというモデルはその名の通り黒のスーツにマシンガン持ったギャングスタがモチーフ。
装飾は黒と白、そしてギラギラのパールロイドでクールなイメージを目指してます。
いや、ホントにこれを無垢の貝で作ったら面白くもなんとも無いんだ(笑)
実際に作ってみて思うのだから(笑)(笑)
あ、脱線しましたが
このイメージとスガさんのイメージを合わせたのがSilver fireです。
ちなみに下がGangstar。




長くなったので続きは明日(笑)
w杯完敗っすな。
4年後目指して頑張ってください。
4年なんかあっという間だ!
さてさて、作業の続きとまいりましょー。
サイドが出来上がったところでトップ、バック板を作っていきます。
ジャーマンスプルースのトップにホールパーフリング入れたところ。
Silver fireは基本的にウチの売れ筋?モデルGangstarを元に作ってます。
一見すると貝を入れてるようですけど実はパールロイド(セルロイド)なんですねー。
これは材料費をケチった訳ではなく(笑)パールロイドでないとダメなんです。
例えば、ギブソンのレスポールスタンダードが有ったとしましょう。
フレットの打ち替えする事になりました、ついでにポジションマークのパールロイドを無垢の貝で置き換えるという改造をしたらどうなるか?
高級感が出て素敵になるんじゃね?
と、思われるでしょう。
逆です。
パールロイドのドぎついギラギラ感が無くなると全くギブソンっぽく無くなります。
むしろ、頑張って貝をふんだんに使ったバッタもん感満載。
小さいドットポジションマークしかり、あのパールロイドというイヤらしい輝きは貝では出せません。
ハンドメイドのギターがなんとなく派手さが足りないというか、ジジ臭くなるのは貝=高級という思い込みがあるんだと思います。
ウチのGangstarというモデルはその名の通り黒のスーツにマシンガン持ったギャングスタがモチーフ。
装飾は黒と白、そしてギラギラのパールロイドでクールなイメージを目指してます。
いや、ホントにこれを無垢の貝で作ったら面白くもなんとも無いんだ(笑)
実際に作ってみて思うのだから(笑)(笑)
あ、脱線しましたが
このイメージとスガさんのイメージを合わせたのがSilver fireです。
ちなみに下がGangstar。
長くなったので続きは明日(笑)
はいはい、月曜日ー!
梅雨時期なんでエアコンと除湿機フル稼働で頑張ってます。
で、続き。
サウンドホールを待つ間にサイド作ってます。
焼き曲げしたサイド。

カッタウェイ部分は木目を完全に合わせる為に焼き曲げしたサイドを切り取り、一度伸ばしてもう一度焼き曲げします。
こうすると木目が完璧に合います。
え?
Silver fireは黒でしょって?木目関係ねーじゃん(笑)
ソウナンデスケド(笑)

内側になる方を研磨して組み立て。
焼き曲げしでヤニが滲み出てきてるのを綺麗にしときます。
組み立てた後は作業がやりにくくなりますから。
んで、登場するのが前後のブロック。
これはウチのこだわりです。←
まず前ブロック。
指板受けを付けてます。
指板受けはクラシックギターでは当たり前にやってある技法です。
これを取り付ける事でネックをダブテイルジョイントしたら指板エンドまでネックが繋がってるのと同じになります。
古いフォークギターに有りがちなハイ落ち、ハイハネをほぼ無くす事が出来ます。
ただし!
製作は面倒。
指板受けがある事で、このボディ組み立ての時点でネックの仕込み角度まで完璧にあわせとかないといけません。
ネックの仕込み角は弦高と密接な関係なのですでにこの時点で完成時の弦高まで視野にいれた加工をやってるんです。
ビィンテージギターの弦高を下げてくれ!
なんて仕事も多々有りますが、設計段階で低い弦高を想定して作って無い物を無理矢理下げてしまうとアチコチにしわ寄せがきます。
1番は音でしょう。
サドルを削ってしまうとテンションが下がってハリの有る音はちょっと望めなくなるし、ビビリもね。
フルオーダーだとこういう細かな所も設計段階から対応出来ますのよ。オホホw
次に後ろブロック。
これも手間が掛りますが縦目のマホガニーを使ってます。
トップ、バックの接着面が木口にならない様にその部分は横目で作ります。
通常は全体が横目で作るもんなんですけどね、サイド材も横目でブロック材も横目だと波打つ様な反りが出る場合があるから。
あと、エンドピン。
何かの拍子に落下させた時などテーパーのエンドピンが押しこまれてサイド、後ろブロックごと割れるっていう事故も。
サイドと後ろブロックの木目を直交に組み合せるだけで強度は格段に上がりますからねー。
面倒だけど永く使える様に、見えない部分も気を使ってます。


梅雨時期なんでエアコンと除湿機フル稼働で頑張ってます。
で、続き。
サウンドホールを待つ間にサイド作ってます。
焼き曲げしたサイド。
カッタウェイ部分は木目を完全に合わせる為に焼き曲げしたサイドを切り取り、一度伸ばしてもう一度焼き曲げします。
こうすると木目が完璧に合います。
え?
Silver fireは黒でしょって?木目関係ねーじゃん(笑)
ソウナンデスケド(笑)
内側になる方を研磨して組み立て。
焼き曲げしでヤニが滲み出てきてるのを綺麗にしときます。
組み立てた後は作業がやりにくくなりますから。
んで、登場するのが前後のブロック。
これはウチのこだわりです。←
まず前ブロック。
指板受けを付けてます。
指板受けはクラシックギターでは当たり前にやってある技法です。
これを取り付ける事でネックをダブテイルジョイントしたら指板エンドまでネックが繋がってるのと同じになります。
古いフォークギターに有りがちなハイ落ち、ハイハネをほぼ無くす事が出来ます。
ただし!
製作は面倒。
指板受けがある事で、このボディ組み立ての時点でネックの仕込み角度まで完璧にあわせとかないといけません。
ネックの仕込み角は弦高と密接な関係なのですでにこの時点で完成時の弦高まで視野にいれた加工をやってるんです。
ビィンテージギターの弦高を下げてくれ!
なんて仕事も多々有りますが、設計段階で低い弦高を想定して作って無い物を無理矢理下げてしまうとアチコチにしわ寄せがきます。
1番は音でしょう。
サドルを削ってしまうとテンションが下がってハリの有る音はちょっと望めなくなるし、ビビリもね。
フルオーダーだとこういう細かな所も設計段階から対応出来ますのよ。オホホw
次に後ろブロック。
これも手間が掛りますが縦目のマホガニーを使ってます。
トップ、バックの接着面が木口にならない様にその部分は横目で作ります。
通常は全体が横目で作るもんなんですけどね、サイド材も横目でブロック材も横目だと波打つ様な反りが出る場合があるから。
あと、エンドピン。
何かの拍子に落下させた時などテーパーのエンドピンが押しこまれてサイド、後ろブロックごと割れるっていう事故も。
サイドと後ろブロックの木目を直交に組み合せるだけで強度は格段に上がりますからねー。
面倒だけど永く使える様に、見えない部分も気を使ってます。
ちょっとその他の仕事も。
このギターはバリバリのサポートギタリストとして活躍中の新井健さんオーダー品です。
新井さんには数本使ってもらってます。
知らず知らずのうちにウチのギターの音色がお耳にかかってる事もあるかとw


この子はウチのhomieノンカッタウェイタイプ。
材はジャーマントップにフレイムメイプルサイドバック。
インレイデザインはシオタです。
まず、特徴はサウンドホールがラージサイズです。
クラレンスホワイト的な。
これもやり始めたのは10数年前、元々はラージホールは出音がデカくなるのか?
と、いう疑問からw
結果を言っちゃうと出音のデカさはホールのせいでは無かった。
ではラージホールの利点は?
あ、ウチの作り方でしか試して無いからベフニックのラージホールという事でねw
ラージホールにすると『抜け』が良くなりました。
言い方を変えるとレスポンスが良くなった。
ピッキングして音がでるタイミングが早くなるというか。
体験してみるととても気持ちが良いです(*゚∀゚)
デザインは新井さんがセカンドネームに『ラーメン』と名乗ってらっしゃるので遊び心♡
ホールパーフリングにナルト紋様を入れてホールを丼に見立ててみました。

指板下部には麺をすくうお箸をモチーフに。

ヘッドには湯気に煙る眼鏡を!

唐草模様ばっかりじゃ脳が無い、道具なんだから楽しんで使える物を作りたいですよねー
オンリーワンってそういう事だと思います。


このギターはバリバリのサポートギタリストとして活躍中の新井健さんオーダー品です。
新井さんには数本使ってもらってます。
知らず知らずのうちにウチのギターの音色がお耳にかかってる事もあるかとw
この子はウチのhomieノンカッタウェイタイプ。
材はジャーマントップにフレイムメイプルサイドバック。
インレイデザインはシオタです。
まず、特徴はサウンドホールがラージサイズです。
クラレンスホワイト的な。
これもやり始めたのは10数年前、元々はラージホールは出音がデカくなるのか?
と、いう疑問からw
結果を言っちゃうと出音のデカさはホールのせいでは無かった。
ではラージホールの利点は?
あ、ウチの作り方でしか試して無いからベフニックのラージホールという事でねw
ラージホールにすると『抜け』が良くなりました。
言い方を変えるとレスポンスが良くなった。
ピッキングして音がでるタイミングが早くなるというか。
体験してみるととても気持ちが良いです(*゚∀゚)
デザインは新井さんがセカンドネームに『ラーメン』と名乗ってらっしゃるので遊び心♡
ホールパーフリングにナルト紋様を入れてホールを丼に見立ててみました。
指板下部には麺をすくうお箸をモチーフに。
ヘッドには湯気に煙る眼鏡を!
唐草模様ばっかりじゃ脳が無い、道具なんだから楽しんで使える物を作りたいですよねー
オンリーワンってそういう事だと思います。