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ベフニックギターの製作あれこれ
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Silver fire9
お疲れ様でーす。

早速ですが!続きを。

今日はブレイシングの接着について…

アコギの音を決めるのには外見で確認出来る部分と見えない内部のパーツの素材があると書きました。

上記二つについては製作者がどうにもならないところ。

シトカスプルース持ってきてシダーの音にしてくれったってねー。

困りますw

しかし、材料選択だけで良いギターが出来るのか?

否!

それなら中国製だろうがアメリカ製だろうが、安物メーカーであろうが有名製作者だろうが関係ねーよ(笑)

後々にバラしたりして調べられる材料やブレイシング配列、要するに図面的な物は意外にたくさんあります。

過去の名器と言われる物を採寸して作成された物とか。

で、それを元に作ったとして、コピー元を超える物が出来るのか?

否!


だったら世の中に名器だらけですわー。

かくいう俺もそういう事を一生懸命やった時期もありました(笑)

そんなに上手い事いくわけないっちゅーの(笑)。

そうこうしてたくさん作ってたくさん研究して辿り着いた答えが接着を始めとする『形の残らない技術』です。

その中のひとつ、接着に関してはどんな接着剤を使うのか。

どんな圧着方法だったのか。

どんな治具を使ったのか。

接着の順序はどうだったのか。

圧着の力加減は?。

接着剤の種類は現代なら解析出来るとしても工法に関してはわかりません。

まぁ、それこそがノウハウと言う物なんでしょうけどね。(笑)。


具体的に書くとブレイシングの接着には俺がやっている様なつづ棒を使って土台に押さえ付けてやる方法、シャコ万や洗濯バサミ的なクランプを使って両面から圧着する方法、最近ではゴムシートを使い真空引きして圧着する方法等があります。

どのように接着するのか、どの順序で接着するのか、接着前に加工をするのか接着後に加工をするのかetc…

それぞれのパーツの材料、形状、寸法、数量、それに工法の種類まで考えると一生では研究し尽くせません。

今現在まで残っている名器とかそれを作ったメーカーさんなんなんかは上に書いたようなバツグンの組み合わせを発見したんだと思います。

やり方が違えば図面も変わっていくでしょうね。

そういう意味で自分の出来る工法できない工法をキッチリ理解してやり方に見合った構造を見付けないといかんのです。

俺も今の様な抜ける高音に辿り着くまでそーとー時間が掛かりましたが(笑)材料と構造、そして工法のノウハウがまとまってなんとか出音のコントロールが出来るようになってきたんです。


もちろんこの工法に関する事は図面には現せません。

感とか加減とかやってる本人の感覚も大きいですから(笑)。



次もブレイシング!
ちゃんと写真付けます(笑)。








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